ナスカの地上絵とは、ペルーの南部海岸地方のナスカ台地に描かれた地上絵のことです。今から約2000年前頃に描かれたとされていますが、地上絵が発見されたのは1926年のことです。地上絵は地表にむき出しになっているので、誰でもすぐに見つけられそうなものですが、あまりに巨大なため、それまで発見されることはありませんでした。
単に地上絵といっても、幾何学模様や動物、植物などさまざまな種類があり、その数は170以上あるといわれています。大きさは大小さまざまですが、大きなもので8kmもの直線があります。ちなみに上記の写真の地上絵の全長は50mくらいです。では、これだけ巨大な地上絵はどうやって描かれたのでしょう。
実は、巨大な地上絵を描くのにはそれほど高度な技術は必要ありません。ナスカ台地は酸化した黒い砂利に覆われており、その表面の砂利をとりのぞくことで白い部分があらわれます。それを利用し、まずは適当な大きさの絵を描きます。次にそれをロープや杭などを使い拡大するのです。
|
ある程度の大きさで単純な絵ならば、私たちにも地上絵を描くことはできるかもしれません。しかし、実際の地上絵は形が複雑で相当な手間がかかります。仮に私たちが手間をかけて描いたとしても、おそらく1年もしないうちにその絵は消えてしまうでしょう。ところが、ナスカの地上絵は2000年もの間消えずに残っているのです。 |
|
|
2000年もの間地上絵が消えないのは、この地域特有の気候のためです。年間降水量は0mmから20mmと極端に少ない上、昼夜の激しい気温差による湿気が表面の砂利を硬くさせるのです。
今のところ、地上絵は天体の動きや星座に関係しているという説が有力です。いくつかの直線が天体の出没の向きと同じだとされています。しかしながら、数えきれないほどの直線のなかには、いくつかの直線はたまたまそれと一致する可能性があると主張している専門家もいます。
もし、2000年前のナスカ人が、未来の私たちが空から地上絵を見てくれると予想して、描いていたとしたら素敵ですね。
謎の落書きナスカの地上絵へ?さんはいっ |
行ってみたいな♪ |